マンU株が8カ月間で640億円も大暴落 ファン・ハール体制は投資家に見限られた!?
CLの早期敗退と、来季出場権の喪失危機が株価に深刻なダメージを与える
マンチェスター・ユナイテッドはルイス・ファン・ハール監督の下、2年合計で500億円以上の補強費を投入。FAカップ獲得の可能性を残しながらも、リーグ戦では来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位と、今季も失意のシーズンを送っているが、投資家はすでに不振の名門に冷たい視線を送っていることが明らかになった。英衛星放送「スカイ・スポーツ」は今季開幕時との比較で、クラブ株式の時価総額が4億ポンド(約622億円)以上も下落していると報じている。
ニューヨーク株式市場で昨年8月8日、今季開幕戦でトットナムに1-0で勝利した際の株価は、18ドル37セント(約2000円)だった。だが、4月11日の前節でトットナムに0-3で大敗後、株価は13ドル83セント(約1500円)にまで下落していた。25%ダウンは痛恨で、開幕時に時価総額20億ポンド(約3110億円)と見込まれていたユナイテッドは、2年連続の体たらくによって4億1200万ポンド(約640億円)も評価額を下げてしまったという。
株価下落の理由は、CLでのプレミア勢唯一のグループステージ敗退、そして来季CL出場権確保の危機。「株価に深刻なインパクトを与えている」とレポートされている。
ファン・ハール監督は来季まで契約を残している。オランダ人指揮官の解任と、ジョゼ・モウリーニョ氏の来季就任の報道が過熱する一方で、アンソニー・マルシアル、マーカス・ラッシュフォードという若手FWを開花させた功績から、続投の報道も出ている。マーケットからはシビアな判断を突きつけられた格好の”ファン・ハールユナイテッド”だが、クラブ首脳には決断の時が迫っている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images