一人の命を救ったサポーターの絆とAED 浦和がACL広州恒大戦での人命救助への感謝の声明を発表

シャトルバス乗り場で心肺停止状態で倒れた一般男性を、協力して救護

 日本と中国のトップクラブ同士が意地と意地をぶつけあった試合後、一つの命が救われていた。浦和レッズの公式サイトによると、埼玉スタジアムで今月5日に行われたAFCチャンピオンズリーグ第4節の浦和レッズ対広州恒大戦後に、50歳代の男性が心肺停止状態に陥ったものの、同じく観戦に訪れていた医師と周囲の人々による対応により一命を取り留めていたという。

 現場を目撃した浦和サポーターによると、試合後にスタジアムを発車するシャトルバスの列に並んでいたところで、男性が急に倒れたという。すぐに周囲の人々により救急車が呼ばれ、「お医者さんはいませんか」という声が上がったところに、浦和の応援グッズを身に着けた男性が名乗りを上げ、心肺蘇生措置を開始。スタジアムに備え付けのAED(自動体外式除細動器)も到着し、処置を継続して救急車の到着を待ったという。

 浦和の発表では、初期対応には一般男性も加わっており、さらにスタジアムで当該試合の医事を担当していた医師も救急車に同乗して処置を継続し、症状を悪化させることなく病院に引き継いだとしている。

 一連の対応により、12日にさいたま市の緑消防署から対応した3人に消防署長表彰状が、埼玉県浦和東警察署からは初期対応をした2人に感謝状が贈られたと浦和が発表している。また、浦和も「試合を運営する主管者の浦和レッズとして競技運営部長から、対応してくださった3人に御礼を申し上げました」とした。

 

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