強権発動のミラン会長が監督解任劇の理由を明かす 「我々の歴史に相応しい結果を…」

2009年以降で6人目の監督が誕生する異常事態

 ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が、更迭したシニシャ・ミハイロビッチ前監督に感謝を示しつつ、「ミランはまだまだできる」と仕事ぶりに不満を示している。自身のフェイスブックで声明を発表したもの。

 イタリアメディアによると、ベルルスコーニ会長は自らの”右腕”であるアドリアーノ・ガリアーニCEOにシーズン中の監督交代を反対されたが、我慢できなかったという。チームをイタリア杯決勝に導き、若手育成にも定評のあった”鬼軍曹”だが、表面化していた確執によって名物会長は更迭に踏み切った。

「私はシニシャ・ミハイロビッチの仕事に感謝する。最大の努力をしてくれた。だが、ミランはまだまだできる。もっと結果を出さなければいけない。最高の形でシーズンを終える必要がある。イタリア杯も勝たなければいけない。もちろん、欧州の戦いに復帰するためにだ」

 会長はこうメッセージを出した。2年契約を結びながらもシーズン1年目でミハイロビッチ監督を解任したことで、2009年にカルロ・アンチェロッティ監督を更迭後、クリスティアン・ブロッキ新監督が6人目に。かつて「グランデ・ミラン」と呼ばれた黄金時代のようなワールドクラスの名手がいないにもかかわらず、あまりに性急な監督更迭を繰り返す元イタリア首相には、サポーターから批判の嵐が届いている。

 

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