アーセナルの19歳DFは「金の無駄遣い」 元英代表主将、獲得→レンタルの判断に苦言
19年7月にサンテティエンヌからフランス人DFサリバを獲得するも、今年1月にレンタル
アーセナルは2019年7月、サンテティエンヌから期待の若手としてフランス人DFウィリアム・サリバを2700万ポンド(約38億円)で獲得した。しかし、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏はこれについて「金の無駄遣い」と苦言を呈している。英紙「デイリー・ミラー」が伝えた。
ディフェンダーとして高く評価されていたサリバは、2019年夏の移籍市場でアーセナルと契約。2019-20シーズンはレンタル移籍でサンテティエンヌに残り、今季はアーセナルで主力として活躍することを見込まれていたが、いまだトップチームデビューの機会は得られていない。1月の移籍市場で、シーズン終了までの期限付きでフランス1部のニースへ移籍することが発表されている。
ファーディナンド氏は自身のYouTubeチャンネル「FIVE」で、「アーセナルにはトップクラスのセンターハーフが必要。すべての問題がそこから生まれている。素晴らしい中核となれる若手選手は7人か8人いるが、その周りに選手を置かなければならず、そこが大きな問題。ずいぶん前からアーセナルのリクルートにおける問題はその部分だ」と指摘。そして、加入したにもかかわらずまったく出番のないサリバの扱いに疑問を呈した。
「彼には何があったのか? 今のところ、金の無駄遣いになっているように思う。どうなっているのかよく分からない」
その一方で、19歳のブラジル人FWガブリエル・マルティネッリ、19歳のイングランド代表FWブカヨ・サカ、20歳のイギリス人MFエミール・スミス=ロウなど、若手が台頭していることについては高く評価している。
「彼らがチームにいなければ、もっとひどくなっていただろう。その前までは、今季はほとんどゴールを挙げられていない(ピエール=エメリク・)オーバメヤンに頼っていた。彼らのような若手なしでは、アーセナルがどうなっていたのか想像もつかないし、ファンも憂鬱になっていたことだろう。個人的にマルティネッリは最高だと思う」
サリバは新天地のニースで株を上げ、アーセナルに戻って活躍できるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)