「記録は破りたい」とCL最多得点更新に意欲

　本拠地サンチャゴ・ベルナベウの観衆は、今季不振のチームやロナウドにも容赦ない罵声を送ってきたが、ロナウドは決戦前日にレアル公式番組で結束とブーイング封印を訴え、「火曜日は魔法の夜になる」との言葉を繰り返していた。

　自ら先制ゴールを決めると、サポーターを鼓舞するジェスチャーを見せ、8万人の観衆は大歓声でスーパースターを後押しした。

「常にチャンピオンズリーグの夜は鮮烈だ。選手もいつもと違う気持ちでいた。完璧な夜だった。僕は魔法の夜になるだろうと言っていた。チームは好調でファンも上機嫌だった」

　ロナウドは有言実行の逆転勝利に、喜色をにじませていた。「キャリア最高の試合か？」という質問については、「最も重要な試合というわけではない。3ゴールを決めたけれど、もっと出来のいい試合もあった。誰もが常に僕が全力を尽くしていることを知っている。数字は嘘をつかない。必死に努力して結果がついて来ると知っている。神は努力する人間の手助けをしてくれる。今から寝るけど、最高の気分だね」と語った。

　また、この日の3得点により今季CL16点目となり、得点王争いを独走している。自身の持つ17ゴール（2013-14シーズン）のCLシーズン最多記録更新も射程に捉えた。

「まあ見てみよう。ゴールは自然とやってくるものなんだ。だが、間違いなく自分の記録は破りたいよ」