「F・マリノス」の看板を背負うeスポーツの現在地 なぜ“プロ選手”になり、何を思って戦うのか
「eスポーツに興味のある人がサッカーに興味を持つきっかけになるのもいい」(しーまん)
――プロ選手になって、普段の生活からどのような変化がありましたか?
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
あぐのむ「シャドウバースというゲームにより深く、自分が結び付いたという感覚はあります。あくまで趣味として、それでも真剣にやっていたゲーム。プロになってからは、よりシャドウバースというゲームを深く知らないといけないし、どう付き合っていくかということを常に考えるようになりました。すべての時間をシャドウバースに注ぎ込めるようになったということが大きいですね。僕にとっては最高の環境です」
しーまん「いろいろと計画してシャドウバースをやるようになりました。プロになる前は、やりたくなったらシャドウバースをやるというスタンスでした。でも、プロになるのであれば、しっかり練習していかないといけない。僕は今、社会人と兼業なのですが、試合日から逆算して『この日までにこれくらい練習する』というのを計画しながらやっています。生活の中で時間を決めてやるという変化がありましたね」
――では、横浜F・マリノスの一員になったことで意識していることはいかがですか?
あぐのむ「一つはF・マリノスのファンの存在ですね。声をかけていただくこともありますし、特に顕著だったのは、(F・マリノスに)入った瞬間からツイッターでフォローしてくれる方が多くいたこと。そういう人たちの応援に恥じない存在にはならないといけないなと常に考えています」
しーまん「せっかくF・マリノスというスポーツチームに所属しているので、あまりゲーマーのイメージそのままの雰囲気でやるよりは、スポーティーにいきたいという思いはあります。スポーツを長くやってきたこともあって、F・マリノスのサッカーに興味を持った人がeスポーツに興味を持ってもらうことも嬉しいですけど、逆にeスポーツに興味のある人がサッカーに興味を持つきっかけになるのもいいなと思っています」
――サッカーチームのファンの方からも声を掛けられることはあるのでしょうか。
しーまん「F・マリノスのファンの人から、スタジアムで声をかけられたことはありますね。感慨深さは確かにあって、F・マリノスの一員というだけで応援してくれるんだなと。その人たちのためにも、F・マリノスがもっと盛り上がったらいいなと思います」
あぐのむ「これはF・マリノスに入っていないと起こらないことだと思いますし、そこからシャドウバースを広めていきたいですね」
[PROFILE]
あぐのむ/1994年11月25日生まれ、新潟県出身。キャプテンとしてチームを引っ張る“トリコロールの貴公子”。「RAGE Shadowverse Wonderland Dreams」ファイナリスト、「JCG Shadowverse Open」優勝1回。
しーまん/1996年3月26日生まれ、神奈川県出身。特殊フォーマット「2Pick」担当としてプロリーグでは先鋒を務める“ハマの2Picker”。「JCG Shadowverse Open 2Pick」優勝4回。
(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)