青森山田DFタビナス、ロールモデルは世界屈指の“爆速レフトバック”「印象に残っているのは…」

堀越戦で先制点を奪ったDFタビナス・ポール・ビスマルク【写真:Football ZONE web】
堀越戦で先制点を奪ったDFタビナス・ポール・ビスマルク【写真:Football ZONE web】

バイエルンDFアルフォンソ・デイビスへの思いを明かす「相手の脅威になれるようなスピードを…」

 第99回全国高校サッカー選手権は5日、駒沢陸上競技場で青森山田(青森)と堀越(東京A)の準々決勝を行い、青森山田が4-0の快勝を収めた。チームに勢いをもたらす先制点を奪ったDFタビナス・ポール・ビスマルク(3年)は試合後、憧れている世界屈指の左サイドバックについて語っている。

 2016年、18年度に優勝、昨年度に準優勝の成績を残している青森山田は、今年度も浦和レッズ加入内定の主将DF藤原優大(3年)や2年生ながら背番号「10」を背負うエースMF松木玖生を中心に優勝候補の筆頭として大会に臨んでいる。そして、左SBとして存在感を放っているのが、いわてグルージャ盛岡入りが内定しているタビナスだ。

 堀越戦では前半14分、CKのこぼれ球に対し、攻撃参加していたタビナスが反応。一度は当たり損ねるも、再び右足を振り抜いてゴール左隅へと流し込んだ。これを口火に青森山田は同16分にDF秋元琉星(3年)、そして同28分、32分にFW名須川真光(2年)がネットを揺らし、前半だけで大量4得点を奪った。

 試合後、タビナスは「今日は立ち上がりにゴールできて良かったけれども、後半は0点。それはチームとして課題になった」と沈着冷静な姿勢を見せた一方、バイエルン・ミュンヘンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイビスのファンであることを尋ねられた際、憧れの思いから高校3年生の素顔を覗かせた。

「印象に残っているのは昨年のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で行われたバルセロナとバイエルンの一戦。高い位置を取って仕掛けて、他の試合でも守備の部分でスピードを生かしてボールを取って攻撃もしていた。自分も相手の脅威になれるようなスピードを出してチームを助けられるような選手になりたいと思った」

 バイエルンで主力を務めるデイビスはいまや世界最高クラスの左SBと評されており、昨季のCL準々決勝バルセロナ戦(8-2)では左サイドから爆発的なドリブル突破で守備陣を粉砕し、アシストを記録したプレーが全世界で衝撃をもたらした。タビナスも圧倒的なスピードを武器にする攻撃的レフトバックであることから、デイビスがロールモデルとなっているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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