帝京長岡、2大会連続のベスト4進出! 選手権5度Vの“名門”市立船橋に2-1勝利
前半に主導権を握った帝京長岡が、葛岡と上野のゴールで勝利
第99回全国高校サッカー選手権は5日に準々決勝の4試合を行い、フクダ電子アリーナの第2試合では、市立船橋(千葉)と帝京長岡(新潟)が対戦した。試合は2-1で帝京長岡が勝利している。
1回戦から登場し、ここまで3試合を戦った市立船橋は過去に5度の優勝を誇る名門。一方、2回戦から登場して2試合を消化した帝京長岡も前回大会でベスト4に入っており、2大会連続の4強進出を狙う。
立ち上がりボールの回収力が高い帝京長岡が、市立船橋に攻撃を組み立てさせずに主導権を握っていく。前半11分には2本の縦パスでゴール前にボールを運び、FW酒匂駿太がシュートを放ったが枠を外れていった。優勢に試合を進めた帝京長岡は、前半26分、高い位置でボールを奪ったMF上野一心からのスルーパスを受けたFW葛岡孝大が左足でGKとの1対1を制し、先制ゴールを決めた。勢いづく帝京長岡は同30分にも、アタッキングサードでパスワークを見せ、DF佐々木奈琉のパスを受けた上野がゴールを決め、リードを2点に広げた。
攻撃が組み立てられない市立船橋は、前半32分に早くも選手交代を行う。MF井原充葵を下げて、FW松本海槻を送り込む。しかし、試合の流れは変わらない。帝京長岡はさらに2度の決定機を作り出したが、フィニッシュを決められずに、前半は2-0のままで終了した。
後半、最初のチャンスを作ったのは帝京長岡だった。同2分に右サイドで仕掛け、中央に相手が集まったところで左に展開。DF桑原航太がフリーでシュートを放ったが、左に外れた。1分後には市立船橋も中央を割ってチャンスをつくったが、松本のシュートは右に外れている。
その後、2点を追いかける市立船橋が押し込む時間帯を作り、アタッキングサードまでボールを運ぶがフィニッシュを打ち切れない。後半20分にFW加藤想音がシュートチャンスを得たがGKに阻まれて得点を返せなかった。
後半に入り市立船橋にシュートを打たれる回数も増えた帝京長岡だが、市立船橋の反撃をアディショナルタイムの1点に抑えて2-1で勝利し、準決勝にコマを進めている。
(FOOTBALL ZONE編集部)