山梨学院が11年ぶり選手権4強 “優勝候補”昌平の猛攻を凌ぎ今大会3試合目の無失点勝利
前半に奪ったFW久保のゴールを守り抜き1-0で勝利
第99回全国高校サッカー選手権は5日に準々決勝が開催され、フクダ電子アリーナの第1試合では山梨学院(山梨)が昌平(埼玉)に1-0で勝利し、11年ぶりのベスト4に進出した。
ともに1回戦から登場して3試合を勝ち上がり、全試合で複数得点と攻撃力が武器の昌平と、3試合合計でわずか1失点と堅守が持ち味の山梨学院。これまでベスト8が最高で新たな歴史を作りたい昌平と、優勝経験を持つ山梨学院という点でも対照的な顔合わせになった。
試合は昌平の自陣からつないでいくサッカーを、山梨学院が敵陣からのプレスで抑え込みにかかるせめぎ合いになった。そうしたなかで試合が動いたのは前半7分、山梨学院は左サイド浅い位置からファーサイドに入れたFKのボールをDF一瀬大寿がヘディングで折り返し、そのボールに反応したFW久保壮輝が相手GKの目の前でコースを変えてゴールに押し込んで先制した。
1点をリードした山梨学院は、ハーフウェーライン付近までのゾーンでボールを奪って素早く攻める戦術が機能した。4人のJリーグクラブ加入内定の選手を擁する昌平の攻撃を完全に寸断し、追加点こそ奪えなかったものの1-0のリードを維持して前半を終えた。
後半に入ると昌平が山梨学院の中盤を突破する回数を増やし、ゴール前に近いエリアまで攻撃を仕掛ける回数が増えた。山梨学院は最終ラインで我慢する時間が長くなったが、最終局面ではマークを外すことなくタイトに守った。
このまま昌平の猛攻をしのいだ山梨学院が今大会3度目となる1-0で勝利し、第88回大会以来の優勝へ向けて埼玉スタジアムでの準決勝へと進出した。
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