三笘のドリブルは「選択肢が分かっているのに止められない」

　実際に石川氏は、三笘のプレーを間近で見る機会があった際に、「この目で直接見て、すぐに惚れたね。ボールを持った時のあのワクワク感は別格」と感じたという。

　海外組では、日本代表MF久保建英（ビジャレアル）も前途有望なアタッカーだが、「建英はボールを持ちながら状況判断して、相手にも選択肢を多く見せつけて惑わせるんだけど、三笘の場合は、もちろん周りも使えるんだけど、『さぁ、仕掛けるぞ』と宣言するようなドリブルで、選択肢が分かっているのに止められない」と両者の違いについて解説。三笘がサムライブルーのユニフォームに袖を通す姿が見られるのも、そう遠い未来ではなさそうだ。

［プロフィール］
石川直宏／1981年5月12日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスユースから2000年にトップ昇格しJリーグデビュー。02年に出場機会を求めてFC東京へ移籍して以降、17年の引退まで16シーズンにわたってプレーした。09年にはキャリア最多15得点をマークし、Jリーグベストイレブンを受賞。J1通算289試合49得点の成績を残している。日本代表としても年代別代表から活躍し、01年ワールドユース（現U-20ワールドカップ）、04年アテネ五輪に出場。国際Aマッチ6試合0得点。18年からFC東京クラブコミュニケーターを務めている。