今、森保Jで見たい選手は? 元日本代表MFが指名した“切り札”「この目で見て、惚れたね」

三笘薫について語った元日本代表MF石川直宏氏【写真提供:石川直宏】
三笘薫について語った元日本代表MF石川直宏氏【写真提供:石川直宏】

石川直宏氏が川崎MF三笘の代表入りに太鼓判「今の代表で鍵を握るのは、彼のような切り札的存在」

 2020年のJ1リーグは川崎フロンターレが史上最速優勝を達成し、圧倒的な強さを誇示した。とりわけ注目を浴びたのが、プロデビューを果たした大卒ルーキーMF三笘薫だ。元日本代表MF石川直宏氏は、「今最も日本代表で見たい選手」として、三笘の名前を挙げている。

 2017年にFC東京で現役を引退した石川氏は現在、クラブコミュニケーターの肩書きでFC東京の試合を中心にJリーグの試合を多く観戦しているが、「今最も日本代表で見たい選手は誰か?」と質問したところ、「間違いなく三笘。タイプは違うにせよ、自分もドリブラーだったから、その目線でJリーグを見ているけれど、圧倒的に突き抜けている」と即答した。

「スピード、ボールタッチ、コンビネーション。切り札という意味で、タイプとして自分と通じるものも感じる。彼が日本代表でどんなプレーをするのか思い描いた時に、90分出場し続けたなかで結果を継続的に残すタフさはこれから必要だと思うけれど、今の代表で鍵を握るのは、彼のような切り札的存在。個の力だけではなく、周囲との連係の中でゴールを生み出せる。自分が長年かけて苦労してFC東京で身につけたものが、彼はデビュー1年目にして備わっていた」

 2020年シーズンに加入した三笘は、デビューイヤーで13ゴール12アシストと強烈なインパクトを残した。とりわけ目を見張るのは吸い付くようなドリブル突破だが、「自陣から長距離のドリブルでシュートまで持っていく場面が何度もあったけど、力の使いどころをよく分かっている」と、かつて国内屈指のサイドアタッカーとしてその名を轟かせた石川氏も舌を巻いていた。

「自分は2009年に感覚として形になったけれど、ドリブル突破した最後の場面でどれだけ正確なシュートを打つ力を蓄えておけるかというのが大事で、突破に比重を置きすぎると、その後のシュートが弱くなりがちだが、三笘はそこの力の加減の扱いが上手い。長い距離をドリブルで走り切っても、最後はシュートを強く正確に打てる」

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング