長谷川監督が浸透させた“イズム” 就任前のFC東京に“足りなかった”ものとは?
長谷川監督がFC東京に抱いていた思い「タイトルを取らないと、タイトルが集まってこない」
FC東京は1月4日のルヴァンカップ決勝で柏レイソルを2-1で破り、2020年シーズンの同大会を制覇。クラブとして11年シーズンの天皇杯以来となる国内三大タイトル獲得の陰には、就任3シーズン目の長谷川健太監督が持ち込んだ“イズム”があった。
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FC東京は前半16分にFWレアンドロが先制ゴール。ハーフタイム突入直前にセットプレーのこぼれ球を押し込まれる同点ゴールを許したが、後半に途中出場のFWアダイウトンが決勝点を奪った。長谷川監督は「中途半端なプレーでセットプレーから1点を取られた。それ以外はみんなでカバーして、相手のストロングポイントをケアしながら、自分たちのストロングポイントを出す。交代選手も含めて全員が勝利のためにやってくれた」と喜んだ。
その長谷川監督は、ガンバ大阪で14年シーズンにリーグ戦、ナビスコカップ(当時)、天皇杯の国内三大タイトルを全制覇するなど、名将として知られる。18年シーズンから率いて3年目のFC東京だが、兼ねてから思っていたことがあるという。
「タイトルを取らないと、タイトルが集まってこない。お金と同じようなところがあって、取るまでは大変だと思うけれども、取ることで他のタイトルが近寄ってくると思う。何でもいいから三大タイトルを一つ取りたいと思っていた」
FC東京はこれまでにも、タイトル争いに加わるだろうという前評判のシーズンを続けてきた。しかし、最後に獲得したタイトルはJ2を制した勢いで優勝まで掴んだ11年シーズンの天皇杯。中心選手としてプレーし続けてきたDF森重真人は、不足していたものを埋めたのが長谷川監督だったと話している。
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