“迷走ミラン”に急きょ発足のブロッキ新体制 本田加入後5人目の指揮官が目指すサッカーとは

団結力を優先する考えは本田に追い風か

 そして、性格的な部分では、「チームがすべてに優先する」という考えの持ち主だと報じた。また、自身がミランの黄金期をチームの一員として過ごした経験からも、ロッカールームには団結力を求めてスタンドプレーを許さず、勝者のメンタリティー、いわばミランのDNAを復活させるべく働きかけるであろうとしている。

 また、自身がプリマベーラを指揮していた経験からロカテッリやDFダビデ・カラブリアら積極的な若手起用も考えられるだけに、メンバー構成にも変化が加わりそうだ。

 本田にはミランに加入して2年3カ月で5人目の監督がやってくるという異常事態であるが、レギュラーポジションを維持できるか。パスワークやチームプレーを重視する姿勢は親和性がありそうなだけに、コンディションとシステムへの適応がカギになりそうだ。いずれにしても、この監督交代が吉と出るか凶と出るかは、イタリア杯決勝や来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権を得られるかどうかに懸かっている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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