FC東京、史上初の“年明け決勝”を制してルヴァン杯3回目の優勝 途中出場のアダイウトンが決勝弾

FC東京がルヴァン杯3回目の優勝を決めた【写真:高橋 学】
FC東京がルヴァン杯3回目の優勝を決めた【写真:高橋 学】

FC東京が2004、09年に続く3回目の優勝で激動の2020年シーズンを締めくくる

 日本サッカー三大タイトルの一つ、ルヴァンカップは1月4日に2020年シーズンの決勝戦が行われ、FC東京が2-1で柏レイソルを下して09年シーズン以来3回目の優勝を飾った。

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 ともに2回の優勝経験を持つチームの激突となった決勝戦は、当初は昨年11月に予定されていた。しかし、新型コロナウイルスの影響で延期となり、史上初の年明け決勝としてシーズンを締めくくる一戦になった。

 一進一退の立ち上がりを見せた試合を先に動かしたのはFC東京だった。前半16分、左サイドでFWレアンドロが一気に加速してドリブル突破すると、そのまま中央方向へ2人、3人と外して右足シュート。これがファーサイドに吸い込まれて1-0と先制に成功した。

 その後は中盤がマッチアップしやすい両者のシステムもあり、なかなか決定的な突破が見られずにゲームが進んだ。それでも柏はハーフタイム直前の同45分、MFクリスティアーノが高く上げたコーナーキックにFWオルンガが頭で合わせたボールはゴール前に高く浮いた。そこに両チームの選手が絡んだこぼれ球をMF瀬川祐輔が押し込み、柏が1-1に追いついて前半を終えた。

 後半に入ってもなかなか流れの中からチャンスが生まれない試合になった。そのなかで柏はコーナーキックからDF川口尚紀のボレーがクロスバーをかすめ、逆にFC東京はレアンドロが直接狙ったフリーキックがゴールポストに当たり、セットプレーからゴールを脅かした。

 そうしたなかで、決着をつけたのはFC東京の“スーパーサブ”だった。後半29分、ペナルティーエリア付近に浮いたボールを頭でつなぐと、そこに反応したのは途中出場のFWアダイウトン。左足を伸ばしてコースを変えたボールがゴールに吸い込まれ、値千金の勝ち越しゴールになった。

 柏はビハインドになった状況を受け、ネルシーニョ監督が3人の同時交代を決断するなど同点ゴールを狙ったが、このままFC東京が逃げ切り。2004年、09年に続く3回目の優勝を飾り、激動のシーズンを締めくくった。

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