“マラドーナ級”と海外称賛 イングランド新鋭MF、衝撃の50m超ドリブル弾「2021年最高?」
クリスタル・パレスMFエゼ、2021年初戦のシェフィールド戦でスーパーゴール
イングランドのプレミアリーグは現地時間2日に第17節が行われ、クリスタル・パレスはシェフィールド・ユナイテッドに2-0で勝利し、2021年初戦で白星スタートを飾った。この試合で昨年11月に死去したサッカー界の英雄ディエゴ・マラドーナの伝説のゴールを彷彿とさせる一撃が決まったと、海外メディアで話題となっている。
試合は前半4分に、ホームのクリスタル・パレスがMFジェフリー・シュルップのゴールで先制。話題となっているシーンが生まれたのは、1-0で迎えた前半アディショナルタイム6分だった。
シェフィールドが高い位置からプレスをかけてくるなか、クリスタル・パレスは自陣ペナルティーエリアでGKも含めてボールを回す。そしてエリア内の左隅で受けたMFジェームズ・マッカーサーが、反転から左足で縦パスを送ると、自陣左サイドでMFエベレチ・エゼの足下に収まった。
22歳のアタッカーは前を向くと、右に切り返してマーカーを1人かわしてドリブルを開始。スピードに乗って敵陣に侵入すると、前方にいた2人目の相手も左にかわしてさらに前進。相手最終ラインがズルズルと下がるなか、エゼは50メートル以上をドリブルで駆け抜け、敵陣ペナルティーエリアに差し掛かったところで右足を振り抜く。インサイドキックで正確にコースを突いたシュートは、相手GKの手をかすめるようにファーサイドに吸い込まれた。
ボールを受けてからフィニッシュまで、淀みのない動きによって生まれた一撃に海外メディアも反応。英紙「ザ・サン」が「センセーショナルなソロゴール」と伝えれば、スペイン紙「マルカ」も「2021年の最高のゴール?」と報じた。またポーランドメディア「LACZY NAS PASJA」は、「ディエゴ・マラドーナのスタイルでの美しいゴール!」と綴り、マラドーナが1986年メキシコ・ワールドカップのイングランド戦で決めた、伝説の5人抜きを彷彿とさせるような一撃だったと称えている。
チームに6試合ぶりの白星をもたらす活躍を見せた22歳のエゼ。新しい年を最高の形でスタートさせることができたようだ。