東福岡、16強敗退で涙… 矢板中央が2試合続けてPK戦勝利、4年連続ベスト8進出
1点が遠かった東福岡、PK戦で3人が失敗し敗退
第99回全国高校サッカー選手権は3日に各地で3回戦が行われ、等々力陸上競技場の第2試合では矢板中央(栃木)と東福岡(福岡)が対戦した。試合は前後半を終えて0-0のままPK戦に突入し、PK戦を3-1で制した矢板中央が準々決勝進出を決めた。
2回戦から登場した矢板中央は、前日に徳島市立と対戦し、PK戦の末に勝利していた。一方、1回戦から登場した東福岡は、桐蔭学園(神奈川)に2-0、作陽(岡山)に2-1と、強豪校を連続で下して3回戦に勝ち上がっている。
序盤から矢板中央はセットプレーで、東福岡は流れのなかからチャンスをつくり合う展開となる。前半14分には東福岡のMF青木俊介が鋭いシュートを枠に飛ばしたが、GKに防がれて得点はできない。その後も東福岡がボールを握る展開になるが矢板中央の守備を崩すことはできず、両チーム我慢の時間帯となる。東福岡が何度か矢板中央のゴールに迫ったが、得点は決まらないまま、前半の40分を終えた。
後半、東福岡は立ち上がりから矢板中央を押し込むが、後半7分に青木がシュートを放った場面以外は、フィニッシュに持ち込めない。同15分、16分と立て続けにチャンスをつくった東福岡だが、シュートを枠に飛ばせずにスコアを動かすことはできなかった。その後も東福岡はシュートで攻撃を終えるようになる。
東福岡に押し込まれる矢板中央は、次々とフレッシュな選手を投入して、反撃のチャンスを待つ。同32分にも東福岡は矢板中央のゴールに迫ったが、ゴール前で体を張る矢板中央の守備を破れない。その後も東福岡が一方的に攻め立てたが、矢板中央も耐え続ける。このまま試合は終了し、PK戦に突入。PK戦を3-1で制した矢板中央が、4年連続の準々決勝進出を決めている。
(河合 拓 / Taku Kawai)