ミラン元監督のセードルフ氏が黒人指導者の少なさに言及 「人間を肌の色で判断すべきではない」

 

対戦相手に対するリスペクトの必要性も訴える

 

 ACミラン前監督で元オランダ代表MFクラレンス・セードルフ氏がローマで開催されたUEFAの人種差別問題などに焦点を当てる「リスペクト・ダイバーシティ会議」で、サッカー界に黒人指導者が少ない現状改善を訴えた。イタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じている。

「黒人の指導者が少ない現状は悲しい。黒人の引退した選手のうち、何人が監督になるのか。人間を肌の色で判断すべきではないけれど、そういう現実も存在する」

 聴衆を前にこう訴えたという。

 昨季ブラジル強豪ボタフォゴでプレーしていたセードルフ氏はミランの要請により、マッシミリアーノ・アッレグリ元監督の辞任に伴い、急遽現役を引退。監督としてのキャリアをスタートさせ、不調のMF本田圭佑をかばい続けるなど、指導者1年目でも人間性の豊さを示していた。

 セリエAで深刻化する人種問題以外にも、対戦相手に対するリスペクトの必要性も訴えていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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