前回準Vの青森山田、“王座奪還”へ好発進 松木&安斎の一撃で広島皆実との伝統校対決に2-0快勝
前半を0-0で折り返すも後半2ゴールで流れを掴む
第99回全国高校サッカー選手権は2日に各地で2回戦が行われ、駒沢陸上競技場の第2試合では青森山田(青森)が広島皆実(広島)を2-0で下した。
2016年度、18年度と2回の優勝経験を持つ青森山田は、前回大会の準優勝にも1年生にして4得点と貢献したMF松木玖生が「10番」を背負い、2年生にして中核としてプレー。最終ラインには浦和レッズに加入内定のDF藤原優大を擁する。一方の広島皆実は16回目の出場で、2007年度大会で優勝を経験と、実力を示してきた伝統校が激突した。
試合は青森山田が立ち上がりから押し込む展開になった。しかし、人数をかけて守備からのカウンターを目論む広島皆実の前に、最後のところで質を見せられずに苦しんだ。セットプレーの二次攻撃から、松木の柔らかいクロスに藤原が打点の高いヘディングシュートを放つ場面もあったが、0-0のまま前半を終えた。
後半に入り、青森山田の閉塞感を打開したのは松木だった。後半5分、右サイドで攻撃参加したDF内田陽介のラストパスを松木が冷静に蹴り込んで先制に成功した。
さらに同10分、青森山田は右サイドの低い位置からMF安斎颯馬がドリブルで切り込み、深い切り返しも駆使してペナルティーエリア内に侵入すると、ゴール左上へ強烈なシュートを蹴り込んでリードを2点とした。
反撃に出たい広島皆実だったが、青森山田がボールポゼッションを高めてコントロールする展開に攻撃の回数を増やすことができず、このまま2-0で終了。2大会ぶり3回目の優勝に向け、初戦を飾った青森山田が3日の3回戦へと進出した。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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