市立船橋を16強に導いた“攻撃的左SB”木内 2戦3ゴールに指揮官「なんか点を取るなと…」

決勝点を決めた市立船橋DF木内拓海(写真は1回戦の時のもの)【写真:小林 靖】
決勝点を決めた市立船橋DF木内拓海(写真は1回戦の時のもの)【写真:小林 靖】

那覇西に1-0で勝利、木内が2試合連続となる決勝ゴールを叩き込む

 第99回全国高校サッカー選手権は2日に各地で2回戦が行われ、フクダ電子アリーナの第1試合で市立船橋(千葉)が那覇西(沖縄)に1-0で勝利した。

 市立船橋は1回戦で佐賀東(佐賀)に4-1で大勝。那覇西は明桜(秋田)との点の取り合いを4-3で制して勝ち上がってきた。しかし、このゲームはロースコアの展開になり、前半19分にDF木内拓海が決めたゴールが決勝点になった。

 1回戦の2得点に続く2試合連続ゴールになった木内について、波多秀吾監督は「もともと1年生の時から、左サイドバックでも得点を取る機会が多かった。ここ最近は点数を取ることから離れていたけど、そういうものが戻ってきた。そういう素質というか、『なんか点を取るな』というところがあったので、大舞台でそういう部分が戻ってきてくれて良かった」と、その得点感覚を話した。

 また、木内もそうした得点を奪うという点について「相手の死角に入ってスペースを空けておいて、そこから入っていくことは意識している」と、ストライカー顔負けの言葉を残す。自身は昨年も高校選手権に出場。チームは初戦となった2回戦でPK戦の末に敗退という厳しい結果になったが、「去年、大舞台を経験させてもらうことができ、自信を持ってプレーできている部分が大きく違うと思う」と話した。

 3回戦では宮崎日大(宮崎)を3-0で破った仙台育英(宮城)と対戦する。波多監督は「多くの選手に出場機会を与えたい、中1日での試合であり明日も連戦だということから、今日のゲームを最優先にしながらも、というところでメンバーも変更した。連戦できつくなることは間違いなく、対戦相手はまだ分からないけれども厳しい戦いになるのは間違いないので、そのための準備をしっかりしようと伝えたい」と、選手権で最も難しいと言われる3日の3回戦との連戦を見据えた。

 これまで通算5回の優勝経験を持つ“イチフナ”は、苦しみながらも勝負強さを見せて16強への切符を勝ち取った。

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