激震のアントワープ、中国から“年俸3億円オファー”で監督が電撃退任 三好康児への影響は?

再開までの短い時間でチーム内の序列が大きく変わることは想像し難いが…

 レコもおそらく、同様の評価を下していたのではないだろうか。ELのグループステージ最大の山場だった第2節トッテナム戦(1-0)、当時リーグ戦首位で日本代表MF伊東純也も所属しているヘンクとの上位対決(2-4/第15節)といった絶対に勝ち点が欲しい試合、あるいはある程度守備的に行くこともプランとしてあり得るような試合であっても、レコが三好を右ウイングバックのファーストチョイスとして使い続けていたことは、その根拠の一つとなるだろう。

 低調なパフォーマンスだったリーグ第10節ベールスホット戦(3-2)後の第11節アンデルレヒト戦(0-1)や、3連敗を喫した後の第17節ベフェレン戦(3-0)では控えに回されたが、良いプレーを見せればその後で新たなチャンスを与えるというのがレコの三好に対する基本的なスタンスであり、レコは三好を確実に重要な戦力として認識していた。それだけに今回の監督交代劇は、シーズン後半の三好にネガティブな影響を与えかねない出来事だと言える。

 ベルギーリーグは約2週間の中断期間を挟み、1月9日から再開する。アントワープの新たな指揮官は未定だが、いずれにせよ準備期間が非常に短く、さらに前述のように優勝決定プレーオフ進出(4位以内)の可能性が十分にあるという状況からしても、たった2週間で戦術やチーム内の序列が大きく変わることは想像し難い。ただし、新たな指揮官から信頼を勝ち取れなければ、シーズン前半ほどの出場機会を得られないリスクが確かに存在するだけに、三好にとって1月は勝負の月ということになりそうだ。

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(土佐堅志 / Kenji Tosa)



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