なぜユースを辞めてまで高校サッカーに? 現役Jリーガー、青森山田への“異例の転入”を回想

高校時代について語った柏レイソルMF神谷優太【※画像はスクリーンショットです】
高校時代について語った柏レイソルMF神谷優太【※画像はスクリーンショットです】

青森山田ならではの過酷な練習 「走っている道中の景色まで今でも目に焼き付いている」

 だが、ボールを足下に置いた神谷は別格の存在感を見せつけた。

「週に1回くらい、体育館でしっかりボールを触れる練習があって、正直に言えば、みんなを驚かせるくらいの技術は備わっていたと思う。全員抜いてゴールを奪った時に、スタッフ陣が笑いながら顔を見合わせていたのを見て、違いは見せられたなと感じた」

 そして手渡された背番号は、憧れの柴崎が着用していた「10番」だった。

 最初で最後、たった一度の選手権は、目標の優勝こそ逃したが、神谷はエースとして青森山田をベスト4へと導く活躍を残した。「練習の走り込みで、すごい山の奥まで走ったのを覚えていて、あれが一番しんどかったな……。走っている道中の景色まで、今でも目に焼き付いているくらい(笑)。東京では絶対に経験できない。青森だからこそ。青森山田にいたから、今がある。本当に感謝している」と、青森山田への愛情を示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)



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