「あの瞬間を自分に残して…」 現役ラストマッチの中村憲剛が試合後ピッチから去らなかった理由

中村がフロンターレで学んだ大切なこと…「サッカー選手はサッカーだけではない」

「サッカー選手は、サッカーだけではないよね、ということ。それ以外にも価値を見出さないといけないと、フロンターレに教わった。僕は先人たちが残したものを引き継いで、楽しくやっていただけ。それを見た後輩がそれぞれの形で貢献してくれている。自分が川崎の皆さんのため、フロンターレのためと思ってやってきたので、残したものは周りの人が話してくれればいい。もらったものは、18年フロンターレでなければなかったと思う全てのこと。感謝しかないサッカー人生だった」

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 オンラインでの記者会見が終わろうという時、中村は「もう終わり? バスが出る? このクラブ、意外とこういうところサバサバしてるんだよなー。本当に行くの?」と、席を立つことにも名残惜しそうにしていた。それこそ、ピッチに大の字になっていた時と同じ、友達の家から帰りたくない子どものようだった。

 最後には笑顔でカメラ越しに手を振って去っていった中村は、天皇杯の優勝という有終の美を飾り、そして爽やかにスタジアムを後にして現役生活に幕を下ろした。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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