J徳島入り内定の京都橘FW、圧巻2得点も…ライバル心露わ「結構、競い合うんです」

来シーズンからJリーグの徳島ヴォルティスに加入内定している京都橘FW西野太陽【写真:河合 拓】
来シーズンからJリーグの徳島ヴォルティスに加入内定している京都橘FW西野太陽【写真:河合 拓】

エースFW西野太陽に負けじと、2トップを組む2年生FW木原励も2ゴールの大暴れ

 来シーズンからJリーグの徳島ヴォルティスに加入内定している京都橘(京都)のFW西野太陽が、初戦の松本国際戦(6-0)で2ゴールを挙げ、持ち前の高い決定力を見せつけた。

 2年生ながら今年と同じ10番を付けて臨んだ前回大会では、初戦となった2回戦の鵬学園(石川)戦で無得点に終わり、チームも1-1のままPK戦の末に敗退となった。「昨年は自分が試合に出て、点を取って勝たせられなかったことが一番の悔いだった」と振り返る西野の成長が問われた一戦。2点をリードしたなかで、西野は後半14分にMF中野晃弥のスルーパスを最終ラインの裏で受け、豪快なシュートでチーム3点目を決めた。

「得意な形。抜け出してからのシュートは自分の最大の武器なので、その形で点が取れたのは自信になる」

 このゴールで、自分自身の最大の武器を示した西野にとって、2点目のゴールは自身の成長を示すゴールとなった。選手権初ゴールからわずか4分後、ペナルティーエリア手前でボールを持った西野は、しっかりとボールをコントロールすると、左足で強烈なシュートを突き刺した。

 一つ目の成長ポイントは、卒業後の加入が内定している徳島の練習に参加した時に感じていたものだった。西野は言う。「ボールを受けてからの判断のスピード、1トラップ目ですべてが決まることを実感しました。まず1トラップ目を意識して、ゴール前では1タッチから2タッチでシュートを打つことを意識しています」

 そして、もう一つは、京都府を勝ち上がるなかで感じていたことだという。「京都予選では、自分でミドルシュートを打てず、シュートパターンが少なかった。この1カ月間、ミドルシュートを結構、練習しました。それが形になって点を取れたのが良かったです。真っすぐ(ボールに)当てれば、自分は膝下の振りが速いほうだと思うので、そこは上手く当てられたと思う」

 2トップを組むFW木原励も、この試合2得点を挙げる活躍を見せた。他校から警戒される2トップだが、西野は「僕がボールを持った時は、あまり見ていないのですが、励がどこにいるか大体分かります。スペースに流したら大体走ってくれているので、意思疎通はできているんだと思います」と、連係に自信を見せる。その一方でライバル心ものぞかせた。「結構、競い合うんです。今大会も、得点王争いをしたいなと思います」

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