高校サッカーの“名門”、選手権1回戦で明暗 東福岡、市立船橋は初戦突破も…星稜はPK戦で涙
鹿島内定2選手を擁する昌平、土壇場の2ゴールで劇的突破
第99回全国高校サッカー選手権は、31日に首都圏8会場で開幕。例年と異なり、全出場チームが集結しての開会式は行われずに、学校関係者以外の会場での観戦が認められないなど新型コロナウイルスの影響を強く感じさせるなかでの開催となり、16チームが1回戦を突破した。
一時は開催も危ぶまれた本大会だったが、入場行進は各校での模様を映像で録画し、それをリモートでつないだ。ニッパツ三ツ沢球技場の試合前に行った前橋商(群馬)のキャプテン、MF石倉潤征の選手宣誓も各会場にリモートで中継された。
そうしたなか、1回戦の中でも強豪同士の対戦として注目された東福岡(福岡)と桐蔭学園(神奈川)の対戦は、東福岡が2-0で勝利して2回戦へ進出。関東第一(東京B)は、大会前に寮で部員の飲酒が発覚して揺れた山辺(奈良)を4-0で下した。
Jリーグの鹿島アントラーズへの入団が内定しているMF須藤直輝とMF小川優介を擁する昌平(埼玉)は、高川学園(山口)に2点先行される苦しい展開となるも、後半40分と同アディショナルタイム5分の2ゴールで追いつき、PK戦の末に勝利。また、京都橘(京都)は松本国際(長野)に6-0で大勝した。
また、5回の優勝経験を持つ市立船橋(千葉)は佐賀東(佐賀)に4-1で大勝したが、元日本代表MF本田圭佑らの母校として知られ2014年度大会の優勝校である星稜(石川)は、作陽(岡山)にPK戦の末に敗れて初戦で姿を消した。
1月2日の2回戦からは、激戦の静岡を勝ち上がった藤枝明誠や、前回大会の準優勝校で浦和レッズへ入団内定のDF藤原優大を擁する青森山田、前回ベスト4の矢板中央(栃木)と帝京長岡(新潟)も登場。その他にも抽選で2回戦からの出場となったチームを合わせ、16試合の激闘が予定されている。
1回戦の試合結果は以下のとおり。
山梨学院(山梨) 1-0 米子北(鳥取)
昌平(埼玉) 2-2(PK8-7) 高川学園(山口)
明桜(秋田) 3-4 那覇西(沖縄)
関東第一(東京B) 4-0 山辺(奈良)
桐蔭学園(神奈川) 0-2 東福岡(福岡)
前橋商(群馬) 1-2 神村学園(鹿児島)
札幌大谷(北海道) 0-1 大手前高松(香川)
帝京大可児(岐阜) 3-1 初芝橋本(和歌山)
鹿島学園(茨城) 1-0 海星(三重)
松本国際(長野) 0-6 京都橘(京都)
市立船橋(千葉) 4-1 佐賀東(佐賀)
遠野(岩手) 0-5 神戸弘陵学園(兵庫)
星稜(石川) 2-2(PK3-5) 作陽(岡山)
日大山形(山形) 1-1(PK3-5) 近江(滋賀)
丸岡(福井) 1-0 ルーテル学院(熊本)
東海学園(愛知) 0-2 明徳義塾(高知)
(FOOTBALL ZONE編集部)