“名門”市立船橋がゴールラッシュ! DF木内が殊勲の2発、佐賀東を4-1で破り初戦突破

先制点を含む2得点を決めた市立船橋DF木内拓海【写真:小林 靖】
先制点を含む2得点を決めた市立船橋DF木内拓海【写真:小林 靖】

木内の先制ゴールでリズムを掴み、後半にも3点を加える

 第99回全国高校サッカー選手権が31日に開幕し、首都圏8会場で1回戦が行われた。フクダ電子アリーナの第2試合では、市立船橋(千葉)が佐賀東(佐賀)に4-1で快勝して2回戦に進出した。

 これまで通算5回の優勝経験を持つ市立船橋は、伝統のボール際の強さで佐賀東のポゼッションサッカーに対抗した。ボール保持率はやや佐賀東が高いかという展開のなかでもゴール前には入り込ませず、逆に奪ってからは速い攻撃を見せた。

 そして前半終了間際の40分、右45度付近からDF長田京兵がファーポストを狙ったループ気味のシュートがゴールポストに当たって跳ね返ると、逆サイドから攻撃参加したDF木内拓海が右足ダイレクトで豪快に蹴り込んで1-0と先制して前半を終えた。

 後半に入ると、市立船橋が持ち味をさらに発揮した。後半6分、FW加藤想音が相手に囲まれながら強引にドリブルで仕掛けると、そのこぼれ球にMF坪谷至祐が詰めて相手DFやGKにボールをぶつけながらも強引に突破。最後は左足シュートを決めて追加点を挙げた。

 同9分には中盤でMF佐久間賢飛が相手と五分のボールの奪い合いを制して突破するとラストパス。それを受けた加藤が右足シュートを蹴り込んで3-0とリードを広げた。

 意地を見せる佐賀東は同18分、ドリブルで敵陣へ切り込んだMF吉田陣平の短いパスを受けたMF小屋諒征がゴール正面から強烈な右足ミドルを蹴り込み一矢を報いたが、その後はなかなかゴール前まで切り込ませてもらえなかった。

 逆に同37分に木内がこの日2点目を決め、4-1で初戦を突破した市立船橋は、同会場の第1試合で明桜(秋田)を4-3で破った那覇西(沖縄)と来年1月2日の2回戦で対戦する。高校サッカーの伝統校である“イチフナ”は、どこまで勝ち上がれるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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