英雄テリー、チェルシーCBの“闘う姿勢”の欠如に苦言 「彼は立ち上がるべきだった」
アストン・ビラのコーチとして帰還したテリー、“後輩CB”クリステンセンに苦言
チェルシーは現地時間28日に行われたプレミアリーグ第16節でアストン・ビラと対戦し、ホームで1-1と引き分けた。アストン・ビラのベンチには、クラブの下部組織出身で長年にわたってキャプテンを務めたレジェンドである元イングランド代表DFジョン・テリー氏がアシスタントコーチとしてベンチ入り。試合後、テリー氏は古巣チェルシーのDFに対しSNSを通じて苦言を呈した。
26日の第15節でアーセナルとの“ビッグロンドン・ダービー”に1-3で敗れていたチェルシーは、試合後にクラブOBでもあるフランク・ランパード監督が選手たちの闘う姿勢を批判。そして中1日という超過密日程で臨んだアストン・ビラ戦では、前半34分にフランス代表FWオリビエ・ジルーのゴールで先制したものの、後半5分にオランダ代表FWアンワル・エル・ガジに同点ゴールを決められ、勝ち点1の獲得にとどまった。
問題となったのは、このチェルシーの失点シーンの少し前だ。チェルシーのセンターバックを務めたデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンは、ドリブルを仕掛けてきたイングランド代表MFジャック・グリーリッシュを止めにかかると、グリーリッシュがパスを出した後、両者は接触して倒れこんだ。
しかしプレーは続いており、ボールはゴール前へ。一度はチェルシーのDFがクリアしたが、ボールは立ち上がってプレーに戻ったグリーリッシュのもとへ飛ぶ。この時、クリステンセンはピッチに倒れこんだままでグリーリッシュがフリーでボールを受けると、ドリブルで運び右サイドに大きく展開したところから、アストン・ビラの同点ゴールが決まった。
このシーンについて、SNSでは「グリーリッシュがプレーを切るべきだった」「スポーツマン精神はどこに」というファンの声が挙がっているが、テリー氏は異なる考えを持っているようだ。
自身の公式インスタグラムに、かつてのホームスタジアムであるスタンフォード・ブリッジに帰還した喜びを動画で投稿したテリー氏に対し、「ジョン、同点ゴールには荒れ狂っているだろう。この試合からスポーツの側面が失われていた」との書き込みが行われた。これに対してテリー氏は「彼は立ち上がるべきだった」と反論し、ゴールが決まるまでピッチに倒れていたクリステンセンに苦言を呈した。