控え組中心のメンバーでトゥヘル監督に意地を見せた

　シャルケは同6分にバルセロナなどビッグクラブも狙っているといううわさのドイツ代表MFレロイ・サネのゴールで同点に追いついたが、5分後にはドルトムントもすぐさま反撃。途中出場のムヒタリアンが蹴った右サイドからのFKが壁を直撃。高く浮いたボールをDFギンターが頭で押し込み、すぐさま突き放した。

　諦めないシャルケは同20分、サネのスルーパスに抜け出したFWフンテラールがエリア内でDFソクラティスに倒されPKを獲得。このPKをフンテラール自らゴール右隅へ決めて、試合が振り出しに戻った。

　同26分にもプリシッチのクロスに香川がゴール正面で合わせる決定機を迎えたが、このシュートはGKの正面をついてしまった。ドルトムントは同38分にDFギンター、MFライトナーを下げてMFギュンドアンとFWオーバメヤンを投入して勝ち越しを狙った。

　終盤になるにつれ両者ヒートアップし、荒々しいプレーも増える試合となったが、スコアはこれ以上動かなかった。通算88回目のダービーマッチは互いに譲らずドローで幕を閉じた。控え組で起用された「小さな魔法使い」は意地のループ弾で完全復活を印象付けるとともに、フル出場を果たした。

　一方、首位バイエルン・ミュンヘンを追うドルトムントにとっては痛恨に引き分けとなり、勝ち点差は7に広がった。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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