“10番”笠井が大会第1号ハットトリック! 関東第一、飲酒問題に揺れた山辺に4-0快勝
0-0で折り返した後半に攻撃陣爆発、一挙4ゴールで関東第一が初戦突破
第99回全国高校サッカー選手権が31日に開幕し、首都圏8会場で1回戦を開催。ゼットエーオリプリスタジアムの第1試合では、関東第一(東京B)が山辺(奈良)を4-0で下した。エースFW笠井佳祐は、今大会の第1号ハットトリックを達成している。
3年ぶり3回目の出場となった関東第一はビジャレアルの日本代表MF久保建英や、レアル・マドリードの下部組織フベニールB(U-18相当)に所属するMF中井卓大を指導したことで有名なプロトレーナーの木場克己氏をアドバイザーに招聘して準備を進めてきた。
その関東第一は前半から試合を支配して圧倒し、ハーフタイムまで山辺のシュートを0本に抑えてほぼ敵陣でゲームを進める展開に持ち込んだが、決定力を欠いて0-0で前半を終えた。
それでも関東第一は後半、風下を利してゴールを重ねた。後半4分、前線への浮き球が向かい風で最終ラインとGKの間で失速。ハーフタイム明けから出場したFW平田晟也がそれに反応して抜け出し、GKとの1対1でシュート。GKが弾いたこぼれ球を背番号10のFW笠井佳祐が蹴り込んで先制した。
2分後にも同じような形で平田が抜け出し、今度は自身でGKをかわして無人のゴールに流し込んで追加点。同24分にも抜け出した笠井がGKとの1対1を決めて3-0とリードを広げた。さらに笠井は同35分、相手GKとDFのパス交換に猛然とプレスをかけると、相手GKのキックをブロックしたボールがそのままゴールへ。今大会第1号となるハットトリックを達成して4-0とした。
大会前に部員10人の飲酒が発覚して揺れた山辺は、前線に据えた1年生キャプテンのFW太田凱翔にボールを集めて反撃をもくろんだが、相手ペナルティーエリア内に侵入するような攻撃はほとんどなく、反撃のゴールを奪うことはできなかった。
勝利した関東第一は来年1月2日の2回戦で、遠野(岩手)と神戸弘陵学園(兵庫)の勝者と対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)