大分指揮官、主将DFの退団発表に“異例”のメッセージ 「大変ショックで何故なのか…」
DF鈴木義宜の清水移籍に対し、片野坂監督がコメント 「大変残念で悔しく悲しい思い」
J1大分トリニータは今オフ、主力選手の退団が相次いでいる。30日には主将DF鈴木義宜の清水エスパルス移籍が発表されたなか、片野坂知宏監督が異例のメッセージを残した。
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大分は昨季にJ2から昇格し、19年のリーグ戦を12勝11分11敗の9位で終了した。昇格2年目となった今季は、序盤戦に5連敗を喫するなど不安定な時期を過ごしながら11位でフィニッシュ。2016年から指揮を執る片野坂監督のもと、限られた戦力の中で健闘を見せた。
シーズンオフとなり、来季に向けて続々と移籍動向が発表されているなか、大分はチームトップの8得点を挙げたMF田中達也(→浦和レッズ)、リーグ戦30試合に出場したDF岩田智輝(→横浜F・マリノス)といった主力選手が退団。さらに30日には、キャプテンとしてチームを支えたDF鈴木の清水移籍が発表された。
現在28歳の鈴木は15年に宮崎産業経営大から大分へ加入。翌年、チームはJ3へ降格したものの、センターバック(CB)として全試合に先発出場しJ2昇格に貢献した。その後も不動のCBとして活躍し、今季リーグ戦の第32節北海道コンサドーレ札幌戦(1-1)を欠場するまで166試合連続フルタイム出場を続けた。
“大黒柱”の退団には片野坂監督も思うところがあったようで、選手の移籍発表に対する異例のメッセージを、クラブ公式ホームページに残した。片野坂監督は「クラブとしても私としても大変ショックで何故なのかと思い、本人と話し合い慰留を求めましたが残念ながら思いを変えることができず移籍する事となりました。大変残念で悔しく悲しい思いです」と、主将の移籍に対する思いを告白している。
一方で、これまでの功績を振り返り「義宜とは就任以来一緒に戦い、主将としてもチームの成果に貢献してくれました。これまでの功績に本当に感謝しています」ともコメントした片野坂監督。DF岩田の移籍発表時にも同様にコメントを残すなど、教え子に対する人情味を覗かせていた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)