“なでしこ女王”浦和L、二冠に一歩届かず ベレーザと死闘「この試合を一つの基準に…」
皇后杯6回目の決勝進出も3-4敗戦、初優勝をまたも逃す
今季のなでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)を制した浦和レッズレディースは、二冠を狙って29日の皇后杯決勝に臨んだが、日テレ・東京ヴェルディベレーザに3-4で競り負けて準優勝。6回目の決勝進出だったが、またしても初優勝に手が届かなかった。
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浦和は前半9分にFW菅澤優衣香が決定機でシュートをゴールポストに当てると、2分後に失点。その後も前半のうちにFW高橋はながゴール前の至近距離でシュートを放つビッグチャンスがあったが、これもゴールポストを直撃。そして、前半終了間際に追加点を奪われた。さらに前半の半ばには、スピードあふれる突破が魅力のDF清家貴子が負傷交代していた。
試合後に森栄次監督は「前半0-2で、『たられば』ではあるけど前半の早い時間にチャンスもあり、右サイドの清家から崩せていたのに(負傷で)失われたのは大きなビハインドになってしまった。ハーフタイムに2トップにもう少しボールを集めようと指示をして、そこから中盤が前向きになれる状況を作れればと。トップで勝てていたので、そこを起点にサッカーをしようと考えた」と話す。
その言葉通りに、後半は2トップがベレーザ最終ライン背後のスペースで躍動。高橋と菅澤の連続ゴールで、後半24分の時点で2-2と追いついた。しかし、その4分後に失点して再びビハインドを背負うと、後半41分にMF猶本光からの絶妙なスルーパスを途中出場のFW安藤梢が決めて同点としたが、2分後に再び失点。さすがに3回目の同点劇は生まれず、そのまま敗戦となった。
ベレーザでも皇后杯を制した経験のある森監督は、「結果的に、追いついてからの失点が早かったですね。最後の失点のところ、(ゴールを喜んで)集まった時に『締めろよ』とは言ったものの締めきれずで、うちの左サイドをやられてしまった。全体に『下がるな』とは言ったのですが、少し下がってしまったのが残念だった」と悔やんだ。
とはいえ森監督の就任から2シーズンで、年代別代表に多くの選手を送り込みながら伸び悩み、タイトルにも手が届かなかったチームは積極的な攻撃サッカーでリーグを制覇し、二冠にもあと一歩のところまで迫った。