J1&アジア制覇へ実力者を補強 フィッカデンティ体制で“復権”へ【J1戦力動向・名古屋】
【今オフ動向まとめ】C大阪からFW柿谷&木本、浦和からMF長澤の獲得に成功
Jリーグの2020年シーズンが終了し、来季に向けたチーム編成が動き始めている。すでに移籍のリリースが出始めているなか、各クラブは今オフにどのように歩みを進めていくのか。20年シーズンの成績とすでに発表されている戦力動向を踏まえながら、来季に向けた注目ポイントをポジションごとに展望していく。
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マッシモ・フィッカデンティ体制下で2季目を戦った名古屋グランパスは、リーグ最少失点(28)の堅守を武器に3位へ食い込んだ。来季は9シーズンぶりとなるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも参戦。現体制の継続が確実視されるなか、10年以来となるJ1制覇、さらには悲願のアジア初制覇も狙う。
復権を目論むとあって今オフは強化へ余念がない。来季へ向けて積極補強を進めており、他クラブで主力クラスだった実力者の獲得に成功。総得点(45)がリーグ12位だったオフェンス面のテコ入れを視野に、各ポジションの選手層アップを図る構えだ。
■FW編
シーズン7ゴールを挙げたFW前田直輝ら20年シーズンの戦力は揃っているものの、右膝に重傷を負ったFW金崎夢生が負傷離脱中。新戦力の確保が急務となっていたなか、セレッソ大阪FW柿谷曜一朗を完全移籍で獲得した。
今季はC大阪で出番に恵まれなかった柿谷だが、日本人屈指の実力と技術の持ち主。上手くフィットできれば即戦力としての計算は立つ。テクニシャンとして知られるだけに、攻撃に幅をもたらせる力にも期待できそうだ。
■MF編
現時点でMF長谷川アーリアジャスール(→FC町田ゼルビア)以外、退団選手はいない。一方でMFマテウス、MF阿部浩之、MF稲垣祥、MF米本拓司といった攻守を支えた主力たちが揃う陣容に加わったのがMF長澤和輝だ。
日本代表経験もある29歳のMFは、前所属の浦和レッズで攻守にわたり献身性を発揮。ジェフユナイテッド千葉やケルンでのプレー経験もあり、フィッカデンティ体制下で経験値を積み上げている過程にあるチームにとっては、貴重な戦力となる。
■GK&DF編
DF太田宏介(→パース・グローリーFC)、DF千葉和彦(→アルビレックス新潟)の両ベテランがチームを去った一方、C大阪から27歳の実力派センターバック(CB)木本恭生を完全移籍で獲得。DF丸山祐市、DF中谷進之介に代わる人材が不足していたCBの選手層アップに成功している。
サイドバックには、サガン鳥栖DF森下龍矢が加入。明治大卒のルーキーは今季、J1で33試合3ゴールをマークし、U-23日本代表候補にも初選出された。縦への突破力を活かし、まずは定位置争いに挑むことになるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)