アル・アインDF塩谷司、コロナ禍を乗り越えさせた恩師の教えと理想の選手像への挑戦
ポジションの概念を超え、「チームを勝たせられる選手」の理想像を追い求める
塩谷はアル・アインで外国籍選手の“助っ人”にあたるが、これまで3年半にわたってプレーしてきた実績もあり、UAEリーグ最多の優勝13回を誇る国内屈指の強豪でチームメートからの信頼を感じるという。今季は首位シャールジャFCから勝ち点7ポイント差の5位(5勝4分2敗/12月29日時点)と上位を追いかける立場だけに、「やっぱり結果が大事」と巻き返しを見据える。
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「アル・アインはUAEでも大きなクラブの一つで、チームはもちろん、ファン・サポーターも結果に対するこだわりは強いです。プロスポーツの世界はどこもそうですけど、結果を残せば称賛されて、ダメであれば批判される傾向は日本よりさらに厳しい。コロナ禍の影響で、世界の各リーグで負傷離脱している選手がたくさん出ているので、まずは怪我をしないこと。今はリーグ5位なので、なんとかチームを立て直して、アル・アインがタイトルを増やせるようにやっていきたいです」
2019年5月に延長したアル・アインとの契約は2021年まで。シーズン終了後には、改めて将来を見据えるタイミングを迎える。コロナ禍ゆえに、「正直なところ、今後のことは分からない」と胸中を明かしつつ、「必要としてくれる場所でサッカーをしたい」と語る。
「コロナでこれまで当たり前だったことが当たり前じゃなくなったり、クラブの財政を含めていろんな環境が変わってきています。こうしたいというイメージはあったけど、今は不透明すぎて『なるようになる』という感じでいくしかないのかな、と。まだ現役は続けるつもりなので、家族が安心して生活できる場所、必要としてくれるところでサッカーをしたい。僕はディフェンダーですけど、0-0とかどちらが勝つか分からないゲームで、困っているチームを勝たせられるような選手になりたいです」
今年12月に32歳となった塩谷。円熟味と風格が増し、“確固たる自分”を持って理想の選手像を追い求めている。
※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)