1点が遠く首位陥落… 浦和監督が守備的な横浜FMに「甲府と戦っているようだった」と苦笑い

「片方のチームだけがサッカーをしても…」

「私は浦和の監督なので客観的に正しい目線で見られているか分からないが、我々はいいゲームができた。今日の相手は守備的に戦ってきた。マリノスだったが、甲府と戦っているようだった。片方のチームだけがサッカーをしようとしても、好ゲームにはならない。今日、遠藤選手から武藤選手に素晴らしいボールも出ていましたが、後ろから攻撃を組み立てる部分は上達してきている。内容からすれば、得点をして勝利に値するゲームだったと考えている」

 浦和は1日のゲームで、時に6バックで守備を固めるヴァンフォーレ甲府に対して勝利を収めていた。そして、広州戦を挟んでの横浜FM戦だっただけに、その印象もまた色濃く残っていたのだろう。

 一方で、前半の流れの良い時間帯にゴールができなかったこともまた事実だ。MF柏木は「前半は良いリズムで動けていたけど、後半に入ったらチーム全員にどっと疲れが出てしまったと思う」と振り返った。DF中澤佑二など個々の能力にも優れた選手たちが待ち構える横浜FMに対し、フレッシュさを欠いた状態では得点を奪うのは難しかった。

 浦和目線で数字と状況だけを見れば、敗れれば勝ち点を逆転される上位とのアウェーゲームでの引き分けは、悪くない結果だとは言える。しかし、3万8382人の観衆を集めた日曜日のゲームで、なんとも言えないモヤモヤ感ばかりがスタジアムに残ってしまった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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