1点が遠く首位陥落… 浦和監督が守備的な横浜FMに「甲府と戦っているようだった」と苦笑い

J1通算300試合目のペトロヴィッチ監督 節目の一戦を勝利で飾れず

 不完全燃焼なゲームになってしまった。10日のJ1ファーストステージ第6節の横浜F・マリノスと浦和レッズの一戦は、互いにゴールを割ることができずにスコアレスドローに終わった。前節終了時点で首位の浦和と勝ち点2差で追う4位の横浜FMの対戦とあり熱戦も期待されたが、ホームチームの自陣に11人全員が引きこもるプレーに対し、このゲームがJ1通算300試合目の指揮となった浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、「甲府と戦っているようだった」と苦笑いするしかなかった。

 浦和は5日に、AFCチャンピオンズリーグのグループステージ最大のヤマ場となった広州恒大(中国)戦に勝利しての一戦。前年王者を倒したというメンタル的な充実感がある一方で、肉体的には強度の高いゲームを終えた疲労感に包まれる状態だった。ペトロヴィッチ監督も、「火曜日に広州恒大との非常に重要で難しいゲームがあった。その勝利の後のゲームでどのようなパフォーマンスをできるかが心配だった」と、試合に臨む前は不安もあったという。

 しかし、始まってみれば浦和の後方からのビルドアップに対して、横浜FMは完全な撤退戦を選択した。DF遠藤航、MF阿部勇樹、MF柏木陽介の3人はフリーの状態で前線にボールを持ち運び、縦パスの機会を窺った。試合開始から10分までで、実に5回も最終ラインの選手が起点になった攻撃で相手ゴールを脅かしている。

 この横浜FMの振る舞いに対して、ペトロヴィッチ監督は試合後の会見でなんとも言えない表情でこう語った。

 

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