久保建英、ヘタフェ監督から“ラブコール”も… 再移籍の障害となる「経済的問題」とは?

ビジャレアルMF久保建英【写真:Getty Images】
ビジャレアルMF久保建英【写真:Getty Images】

ボルダラス監督が「戦力」として久保の獲得をリクエスト

 ビジャレアルの日本代表MF久保建英は、リーグ戦で2試合連続出番なしに終わるなど、移籍後最大の試練に直面している。新天地候補の一つにヘタフェが挙がっているが、指揮を執るホセ・ボルダラス監督が日本人レフティーの獲得を要求しているという。スペイン紙「AS」が報じた。

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 今季レアルからビジャレアルに期限付き移籍している久保は、現地時間19日のリーグ第14節オサスナ戦(3-1)では今季初めて出場機会が巡ってこなかったが、中2日で迎えた第15節アスレティック・ビルバオ戦(1-1)もベンチスタート。結局最後まで出番が訪れることはなく、過密日程にもかかわらず、2試合連続で出場なしに終わった。

 立場が危うい状況になりつつあるなか、スペイン紙「AS」は「ボルダラスがクボ獲得を強く求める」との見出しでレポートしている。

「ビジャレアルでのクボの状況は耐えられないもので、レアル・マドリードからレンタル中の日本人選手は、ホセ・ボルダラス監督率いるヘタフェという明確な求婚者がいる。この指揮官は、クラブで日本人選手を戦力とするため努力するよう強く要求している。チーム・アスロンは冬市場で二つの名前、クボと(ベティスMFカルレス・)アレニャに目をつけている。しかし、2人同時ということではなく、それをするだけの経営的な余裕はない。第1候補はマドリード所有の日本人選手で、獲得の可能性がないようならカタルーニャ出身MFを狙いバルセロナと交渉することになるだろう」

 記事によれば、久保の獲得が優先ながら、ヘタフェは経済的な問題を抱えているという。

「経済的な問題が大前提にある。ビジャレアルは昨夏、クボのレンタル移籍でマドリードに300万ユーロ(約3億8000万円)を支払い、さらに出来高(達成するには難しいが、まだ実現可能)によりさらに300万ユーロが上乗せされる可能性がある。シーズン前半が終わったところでビジャレアルはクボが出ていかなければならないとすれば、離脱のために生じるその300万ユーロ半分(つまり150万ユーロ)を新しく選手を迎えるクラブが負担すべきだと考えている。ヘタフェはそこまで到達しないようで、日本人選手の6カ分の給料を受け入れるだけの能力はあるが、150万ユーロを支払ったうえでのそれは無理となる」

 ビジャレアルとヘタフェは12月24日に会談の場を持った一方で、レアルはレンタル料の問題に関して決断を下していないという。年明けの1月に久保の去就は進展を見せるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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