【月間表彰】「実際に彼以上のMVPはいない」 王者川崎の主将を元日本代表DFが絶賛

華麗なパスサッカーに不可欠な存在 「川崎のサッカーは谷口がスタート地点、と言っていい」

「海外のセンターバックで例えるなら、リカルド・カルバーリョ(元ポルトガル代表DF)。マルチで安定感があるから、谷口を据えたうえで、最終ラインを臨機応変に組ませやすい。どんな監督が川崎を指揮しても、チーム作りをするうえで、まずは谷口の起用から決めるんじゃないかな。 ピッチ外でも常に冷静で真摯な印象があるので、精神的な隙もないというか、そこもピッチ内でウィークポイントがない特徴につながっていると思う」

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 また、攻撃面で谷口の良さが出たシーンとして、12月12日に行われた第32節サガン鳥栖戦(1-1)の先制点を挙げている。MF脇坂泰斗のクロスに対し、ペナルティーエリア左に走り込んだ谷口がファーに叩きつけるヘディング弾を決めた。栗原氏は「視界の後ろからボールが来ているから、簡単そうに見えて難しいゴールだと思う」と振り返り、「谷口は結構大事な場面で得点を奪っている印象がある」と語っている。

「力を抜いてコースを突けているし、センターバックがあのスペースに走り込んでいるわけだから、ボックス内で数的有利を得られていた。相手守備陣も、誰が付いていくのか一瞬困惑してボールウォッチャーになったマークの対応だった。もしクリアされていたら、今度は自陣で数的不利でピンチの場面だったが、そのハイリスクハイリターンをモノにするのが、川崎の強さの真髄だと思う」

 優勝を決めた11月25日の第29節ガンバ大阪戦(5-0)は、前節の一発退場により欠場していたが、栗原氏は「そのおかげで憲剛さんが最後にトロフィーを掲げられたわけで、そこを含めて見事なキャプテンだなと(笑)」と冗談を交えつつ、「リーグで最も中盤的な役割を担うことのできるセンターバックだと思うし、川崎の真骨頂であるパスサッカーは、足下の技術に長けた谷口のビルドアップが起点。川崎のサッカーは谷口がスタート地点と言っていい」と惜しみない賛辞を送っていた。

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