元レアルGKカシージャス、名将デル・ボスケとの確執を告白 「受け入れられなかった」

惜しまれながらも現役を引退した元スペイン代表GKイケル・カシージャス氏【写真:Getty Images】
惜しまれながらも現役を引退した元スペイン代表GKイケル・カシージャス氏【写真:Getty Images】

3連覇のかかっていた2016年の欧州選手権で説明なく正GKを降ろされたことに落胆

 今年、惜しまれながらも現役を引退した元スペイン代表GKイケル・カシージャス氏が、過去にレアル・マドリードやスペイン代表で指揮を執ったビセンテ・デル・ボスケ監督との間にあった確執について、スペインテレビ局「モビスター・プラス」のドキュメンタリー番組内で明かした。レアル・マドリードの専門メディア「Defensa Central」が報じている。

 レアルで長年にわたってキャプテンを務め、人格者としても知られるカシージャス氏だが、そのキャリアのなかでは他者と衝突をすることもあった。レアル・マドリードで共闘し、その後、スペイン代表を率いたデル・ボスケ監督とは、2016年の欧州選手権(EURO)時にぶつかった。

 当時、欧州選手権を2連覇していたスペイン代表。それまで正GKだったカシージャス氏だが、この大会でデル・ボスケ監督はマンチェスター・ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘアを抜擢し、怒りを爆発させた。

 当時を振り返り、カシージャス氏は「選手によっては、チームの一員として戦えるかどうか、知る権利があると思う。ビセンテとは(レアルで)8年間、さらに(代表で)4年間も仕事をしてきたし、私が9歳の時から知っていた。数分で彼は私に説明することができたと思うんだ。たとえ、それに納得することができなくてもね」と語った。

 レアルを離れた決断の背景には、このスペイン代表での出来事があったという。

「最悪な気分になったし、苦しかったし、痛かったし、寂しかった。それ以上の論争はしたくなかったから、私はポルトへ行ったんだ。私の心も、あれ以上、受け入れることができなかった」

 グループステージ第3節のクロアチア戦では、デル・ボスケ監督から出場を打診されたが、自身が出場して試合に負けた場合、チームが分裂してしまうと感じて断ったことを明かしたカシージャス氏。結局、スペインはそのクロアチア戦を1-2で敗れ、続くイタリア戦も0-2で敗れて3連覇を逃したが、カシージャス氏には大きな傷を残す大会となったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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