FKなどで見せ場も後半6分にはハンドでゴールもバレてイエローカード

　見せ場を作ったのは事実だが、逆転負けという現実は頭から抜け落ちてしまったのだろうか。後半6分のプレーではゴールまでわずかに2メートルほどの距離からのシュートをGKブッフォンにセーブされ、あろうことかこぼれ球に対して相手DFの背後から手を伸ばしてボールを押し込み、イエローカードを受けている。1-1の同点という重要な局面で飛び出した神の手ならぬ、問題児のハンド。バロテッリが足でゴールを決めることができれば試合の行方は大きく変わった可能性は高いのだが…

　今季ピッチ内外のトラブルでリバプールから厄介払い状態で期限付き移籍してきたバロテッリは個人能力でミランの攻撃にチャンスを作ったが、連動性やパスワークが消滅したのも事実だ。シニシャ・ミハイロビッチ監督はこのゲーム内容と問題児の勘違い発言をいかに捉え、次節以降のメンバーを構成するのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images