「女子サッカーはこういうものなんだ」 浦和、“6度目の正直”に見据える悲願の皇后杯初優勝

皇后杯決勝進出の浦和レッズレディース【写真:Getty Images】
皇后杯決勝進出の浦和レッズレディース【写真:Getty Images】

過去5回の皇后杯決勝はすべて敗戦 “6度目の正直”なるか

 日本女子サッカーの2020年最後の頂上決戦である皇后杯決勝が29日、日テレ・東京ヴェルディベレーザと浦和レッズレディースの対戦カードで行われる。今季のリーグ戦を制し、一方で昨季は今大会5回目の準優勝だった浦和が決戦を前に取材対応。なでしこジャパン(日本女子代表)のGK池田咲紀子は「女子サッカーはこういうものなんだ、という決勝にふさわしい試合にできると思う」と話した。

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 浦和は前身のさいたまレイナス時代を含めて、皇后杯(全日本女子サッカー選手権の大会名称時代も含む)で過去に5回の決勝戦を経験しているが、すべて敗戦して準優勝が最高成績となっている。今季はリーグ戦を2試合残して優勝を決める強さを見せつけたなか、直接対決で1勝1敗と互角だったベレーザと、来年のプロリーグ「WEリーグ」が始まる前の最後の女王を争うことになる。

 ベレーザでも監督として皇后杯の優勝経験を持つ森栄次監督は、「ビハインドになってしまうと苦しい展開になる。最初の1点がどちらに入るかは分かりませんが、その1点が非常に大事。勝ちにこだわりながら、もしかしたら今までのスタイルも少し変更しなければいけないということも視野に入れながら」とポイントを話した。ちょうど1年前の決勝も、同じベレーザを相手に前半のうちに喫した1失点を返せず、そのまま0-1で敗れただけに、先制点の重要性を強調した。

 主力のなかでも攻撃に変化を与える存在として期待されるMF塩越柚歩は、今季に成長を続けるチームとシンクロするように実績を積み、なでしこジャパンにも初招集されるなど充実のシーズンを送っている。「1点差で勝ち切ることが去年とは大きく違う成長できた部分だと思う」と話し、「去年の決勝を思い返すと、なかなか自分のプレーを出しきれなかった」という反省からも、積極的なプレーを誓う。

「自分の良さはボールにたくさん関わってチームの流れを出すことや、自分で仕掛けてチャンスを作ることなので、たくさんボールに関わり、チャンスメークをして、自分でもどんどんシュートを打ってゴールを狙っていきたい」

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