本田奮闘も逆転負け… 解任危機のミラン指揮官が感じた王者ユーベとの決定的な2つの差とは

敗戦で忍び寄る更迭の危機

 イタリアが誇る守護神に対して「違いを見せつけられた」と脱帽した一方で、5戦連続で勝ちがないなかでも選手たちには今日のようなプレーを継続することを求めた。そして、前節アタランタ戦後から続いた強制合宿についても話している。

「合宿は仕方のないものだったと考えている。これは私からのシグナルだと受け止めてほしかった。いくつかのポジションの交代や問題点の確認、チームのコミュニケーションの役に立った。この試合までの4試合で失ったものに対し、選手たちは全員がプレーできることを示してくれた。今日、我々は自分たちよりも強くイタリアで最強のユベントスを相手に互角だったのだから」

 ミラネッロ(ミランの練習場)に監禁状態になったキャンプの効果はゲームに表れていたと強調した。しかし、シルビオ・ベルルスコーニ会長が「敗戦すれば解任」と発言していたこのユベントス戦で結果的には敗北となった。イタリア杯でのリベンジに意欲を燃やす指揮官だが、解任危機は忍び寄っている。忍耐力の足りない名物オーナーから続投のチャンスは与えられるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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