「もっとパスを入れてあげるべき」 レフティー小林祐希が考える久保建英の“活用法”
ポジションではなく、久保が欲しいタイミングでボールが入るかがポイント
「ポジションのことで、いろいろ言うのは止めてあげてください(笑)。ポジションがどこだからいいとか、ダメとかそんな次元の選手じゃないので。久保くんはどこでもプレーできるし、常に自分がチームの中でどう生きるか、チームにどう生かされるかを考えてプレーしている。もちろん、左右でボールの持ち方やビジョンは多少違いますけど、ボールを受けて、チャンスメークする基本的な役割は変わらない。彼がすっと動き出して、フリーになって受けたいタイミングでボールが入ってくるのかどうか。それのほうが大事で、現状は入っていません。彼が前を向いてボールを受けられれば、もっとチャンスはできる。もっと生かせるイメージは俺の中にあります」
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久保は2019年6月、18歳でスペインの名門レアル・マドリードと契約。世界最高峰と言われるリーガ・エスパニョーラで日々奮闘している。28歳の小林から見ても、その姿勢やプレーから学ぶこともあるという。
「久保くんが今やっていることは、俺が評価をつけるレベルのところじゃない。純粋に凄いなと思うし、参考にさせてもらっているプレーもあります。まだ若いから、今後いろいろな壁とか、試合に出られない状況も経験していくと思いますけど、彼はとても頭が良くて、その都度成長している。そういうところは見習いながら、俺もさらに上手くなりたいです」
再び小林と久保が同じピッチに立ち、共鳴し合う様子を見たいところだ。
[PROFILE]
小林祐希(こばやし・ゆうき)
1992年4月24日生まれ。東京都出身。182センチ・72キロ。東京Vジュニアユース―東京Vユース―東京V―磐田―ヘーレンフェーン(オランダ)―ベベレン(ベルギー)―アル・ホール(カタール)。J1通算36試合・5得点、J2通算138試合・14得点。日本代表通算8試合1得点。観る者を惹きつけるテクニックと発想力を兼備するレフティー。常に成長を追い求める姿は、確固たる信念とハートの熱さを感じさせる。
※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)