世界を魅了する“天才キッカー”中村俊輔 歴史に残る「珠玉のFK弾ベスト10」
リーグ制覇とCL16強を決めた鮮烈な決勝弾
■2位
2007年4月22日 スコティッシュ・プレミアリーグ第34節
キルマーノック 1-2 セルティック
この試合に勝てばリーグ制覇が決まるという大一番。1-1で迎えた後半アディショナルタイムに、中村は右サイドからドリブルを仕掛けるとファウルで止められて、ゴール右寄りの絶好の位置でFKを獲得。スタジアムのボルテージも最高潮に高まるなか、中村が左足を一閃すると、低い弾道のシュートがファーサイドのサイドネットに突き刺さった。ゴール後、中村はユニホームを脱ぎ、スタンドに駆け寄ると、ファン、チームメイトがもみくちゃになって喜びを爆発させた。劇的なゴールでリーグ優勝を手繰り寄せ、このシーズンはリーグMVPも獲得した。
■1位
2006年11月21日 UEFAチャンピオンズリーグGS第5節
セルティック 1-0 マンチェスター・U
敵地で鮮烈なFKを決めていた中村は、本拠地セルティック・パークで再びユナイテッドと相まみえた。セルティックは試合終盤の後半36分、ゴール右寄り、30メートル近い位置でFKを獲得し、中村はまたも鮮烈な一撃を決める。軌道、スピードとも申し分ない一撃は、ゴール右上隅に吸い込まれた。このゴールが決勝点となりユナイテッドを下したセルティックは、クラブ史上初めてのCLベスト16入りを決めた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images