FC今治リュイス監督、“岡田メソッド”と融合を目指す「コンペティティブ」なマインド
【インタビュー後編】日本挑戦1年目はJ3初参入のチームを7位に導く手腕を発揮
今季J3初参入となったFC今治は、初年度からリーグ7位と快進撃を見せた。
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DF駒野友一、MF橋本英郎ら元日本代表選手ですら例外ではないトレーニングから「コンペティティブ」(競争力)を促すチームマネジメントは、2015年のレノファ山口以来となるJ3初年度のJ2昇格こそ逃したが、15勝10分9敗で18チーム中7位という好成績。かつブラウブリッツ秋田、AC長野パルセイロに次ぐ27失点という堅守につながっている。
そんなFC今治を率いるのは、スペインからやってきた39歳のリュイス・プラナグナ・ラモス監督だ。10代からジュニア年代で指導経験を積み、2016年にはグラナダで暫定的ながらリーガ・エスパニョーラでも指揮を執った。
インタビュー後編では、FC今治躍進の大きな要因となったリュイス監督自身のフィロソフィー、そして来季続投を決めた理由などを語ってもらった。
◇ ◇ ◇
――リュイス監督はスペインでジュニア年代から指導者の階段を上り、今、初の海外トップチームを率いています。自身のフィロソフィー(サッカー哲学)に関して、もう少し具体的な部分を教えてください。
「まず一つ目は、自分が教えている選手がどのような特性を持っているかを知ること。二つ目はその選手が最大限、力を出せるように信頼する。それが必要だと思っています」
――今年、FC今治で「岡田メソッド」と融合しながら指導を行うなかで、改めて感じることや、手応えはありますか?
「先々の目標を立てるというより、『次の試合を勝つ』という目標を進めるなかで、Jリーグ参入初年度としてはいい形で、そしてコンペティティブに戦えていると思います。これまでJ3リーグを戦ってきた多くのチームと対戦しても、我々のメソッドを使って戦えていますし、怪我人が多くいてもそれを感じさせない。今の選手たちの中でも何人かは上のリーグに行ける可能性がありますよ。誰かは言えませんけどね(笑)」