「福岡ファンのアイドルに」 ”日本愛”に溢れたスペイン人GK、Jリーグでの功績に脚光
福岡退団のGKセランテス、Jリーグでのキャリアに母国メディアが注目
アビスパ福岡に所属していたスペイン人GKセランテスは21日、来季の契約を更新しないことがクラブから発表された。31歳の守護神は自身のツイッター上で、日本でのプレー続行を望むメッセージを発信していたなか、母国メディアはセランテスのJリーグでの功績に注目している。
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福岡は今季、リーグ最少失点の堅い守備を武器に、昇格争いを展開。徳島ヴォルティスに得失点差で及ばなかったものの、勝ち点84(25勝9分8敗)で自動昇格圏の2位に入り、2016年以来のJ1昇格を決めた。リーガ・エスパニョーラ出場経験を持ち、19年に加入したセランテスは1年目からレギュラーの座を掴んでリーグ戦41試合に出場。今季は離脱もあってGK村上昌謙にポジションを譲る時期もあったが、12月6日のJ2リーグ第39節ツエーゲン金沢戦(2-2)で勝ち点1をもたらす決死の“足ブロック”を見せるなど、チームトップの26試合でゴールマウスを守っていた。
そんななか、21日にクラブ側から契約満了が発表されると、自身のツイッター上で「私は日本が大好きです。まだ日本でプレーしたいです。どうか私の新しいクラブを探すのを手伝って下さい」などとメッセージを投稿。さらに22日には「日本大好きです。まだ日本でプレーしたいです。またいずれ会いましょう。またね」と、動画付きで別れの投稿を発信するなど、”日本愛”を存分にアピールしていた。
セランテスの行動には母国メディアも注目しており、スペインサッカーメディア「Migrantes del Balon」は、福岡での功績を紹介。記事では「彼は遠い地まで出向き、これまでのキャリアを白紙に戻そうと思ったため、(加入前に所属していた)レガネスを離れた」と、Jリーグ入りへの経緯に触れたうえで、日本でのキャリアに脚光を当てている
「セランテスはすぐに福岡ファンのアイドルになった。2019年、クラブはJ1昇格までの道のりが険しく、ファンの間では『セランテスのストップがなければカテゴリーを維持するのが難しかった』という声も聞かれた。しかし、20年はすべてが違っていた。アビスパ福岡はJ2のチャンピオンになった徳島ヴォルティスと同ポイントとなり、得失点差でシーズンを2位で終えることができた」
Jリーグで確かな足跡を残したセランテス。日本でのさらなるチャレンジを希望するスペイン人守護神は来季、どの舞台でプレーを続行することになるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)