J村井チェアマン、延期判断に反省も…“コロナ特需”を報告 「全カテゴリーで過去最高」
新型コロナ禍でのシーズンを総括 「選手たちとスタッフに感謝したい」
今季のJリーグ表彰式となるJリーグアウォーズが22日に行われ、村井満チェアマンは新型コロナウイルスの影響で変則的なシーズンとなった今季を振り返り、「過密日程の中でここまでできたので選手たちとスタッフに感謝したい」と話した。
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今季は2月に一度は公式戦が開幕したものの、新型コロナウイルスの影響で中断。その後、村井チェアマンの「6回の延期判断を繰り返した。もう少し長期的な判断ができれば選手たちに負担を掛けなかったという反省もある」との状況もあったが、7月に再開。その後は「ルヴァン杯も含めればトータル1191試合、残すところはルヴァン杯決勝の1試合になった」というところまで消化することができた。
そうしたシーズンの中では、村井チェアマンが「観客数はJ1で72パーセント減。クラブの経営も入場料の大幅マイナスに伴い厳しいものになった」と話した要素や、「コンプライアンスでは選手の酒気帯び運転、公式入場数の不正カウント、あるいは選手マネージメントにも課題があると認識した」というネガティブなこともあったと振り返る。
一方で、この新型コロナウイルスの影響下においても「5人交代枠の関係もあり、J1がのべ9381人、J3まで3万2751人が試合に出場。全てのカテゴリーで過去最高。多くの選手、特に若手、10代選手の出場数は歴代2位だった。降格なしという影響もあり得点も各カテゴリーで過去最高だった」という、ポジティブな数字があったことも話した。
来季20チームで戦うJ1では降格チームが4チームとなり、今季に断念となったビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の再導入、東京五輪もあることでの過密日程という要素もあり、新型コロナウイルスの影響も継続することが予想される。村井チェアマンはそうした中でも「有事の際にクラブと連携して迅速に意思決定ができる、リーグとクラブの間でのスタイルが確立できたことはポジティブなこと」と話した。
大きな影響を受けながらも2020年シーズンを乗り切ったJリーグだが、村井チェアマンには来季も難しい舵取りが要求される場面が少なからずあるはずだ。そこでどのようなリーダーシップを見せられるのかが注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)