日本代表GKの牙城を崩す中村俊輔の華麗なFK 昨季被弾の浦和守護神も「策は練っている」

西川が10日の直接対決でのリベンジを誓う

 浦和レッズの日本代表GK西川周作が、J1での直接FK最多ゴール記録を持つ横浜F・マリノスの中村俊輔へリベンジを誓っている。10日のファーストステージ第5節で両チームは直接対決を控えているが、西川は「自分も策は練っている」と、左足への警戒感を話した。

 昨季のセカンドステージ第9節での対戦では、前半28分にゴール正面約25メートルほどの距離から、壁の上を越えてスライドしていくボールで決められた。この先制点で浦和はリズムを崩し、最終的に0-4と大敗している。西川はこのキックについて「ボールがかなり逃げていった」と切れ味を記憶している。

 このゴールには、実は布石があった。この日の試合前に、月間ベストゴールのセレモニーがあり、別の試合で中村が直接FKを決めた場面の映像が大型スクリーンに映し出された。同じような距離、角度からのボールを壁のないサイドに決めている映像を「見てしまった」という西川が、「あれでイメージが残ってしまった。本当に、見なければ良かったと思いました」と悔やんだ。

 しかし、それすらも計算に入れているのかもしれないと思わせるのも、中村である。西川もその可能性について「あるかもしれないですね」とした後に、「俊さんもいろいろなことを考えている人だと思うし、(GKの)裏を取ろうとしてくる。自分もそれに負けないようにしたい。公式戦という練習でやってきたことを出す場で、一発で仕留めにくる実力はなかなか他にいない。世界でも通用することは、俊さんが証明してきたこと。それをJリーグで体感できるのは、自分にとっても良いこと。あのFKは試合でしか得られないものだと思う」と、キッカー・中村俊輔の大きな存在感を警戒している。

 

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