「ラモスもPKだと思っていたはず」 エイバル監督、不可解な“ハンド見逃し”を疑問視
後半36分、武藤のヘッドがラモスの肘に当たるも、ノーファウル判定でPKにはならず
レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスは、現地時間20日に行われたリーガ・エスパニョーラ第14節エイバル戦(3-1)で、相手FW武藤嘉紀のヘディングが肘に当たるシーンがあった。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認の末にPK献上とはならなかったが、敵将は「ラモスもペナルティーだと思っていたはずだ」と納得のいかない様子を滲ませている。
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レアルは前半6分、ブラジル代表FWロドリゴのパスに抜け出した元フランス代表FWカリム・ベンゼマが絶妙なトラップから左足シュートでネットを揺らして先制。同13分には、ベンゼマの個人技からクロアチア代表MFルカ・モドリッチが豪快なシュートを突き刺し、追加点を奪った。
前半28分に1点を返され、1ゴール差で迎えた後半36分だった。サイドからのクロスをファーサイドへ走り込んだエイバルFW武藤が頭で合わせると、ボールはラモスの右肘に当たってシュートを阻止する格好となった。
ペナルティーエリア内でのプレーで、ハンドの反則があればPKとなる場面なだけにすぐにプレーが止まり、VARによる確認が入った。しかし、判定はノーファウルとなり、エイバルにPKは与えられなかった。
スペイン紙「エル・ムンド」は、試合後の選手と監督のコメントを紹介。ジネディーヌ・ジダン監督は「私は審判の判定には関与しない」と静観の構えを見せたが、対するエイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督はPKだと確信していたようだ。
「私にはペナルティー(キック)のように見えた。ラモスもペナルティーだと思っていたはずだ。彼はウチの選手たちと話をしていたからね」
レアルのスペイン代表DFダニ・カルバハルは、「ハンドの基準は明確じゃない。ハンドを認める審判もいれば、そうでない審判もいるだろう」と語ったという。
後半アディショナルタイムにレアルがダメ押しの3点目を奪い、勝負は決まっただけに、武藤のヘディングシュートでエイバルにPKが与えられていたら、また試合結果は違ったものになっていたかもしれない。