浦和の“バンディエラ”山田暢久の今 社会人で監督2年目、“天性の勝負師”は現役復帰もしていた
2月の試合にCBとして先発、元JリーガーのFW大久保哲哉をマーク
現役時代は1994年から浦和一筋で20年間プレー。引退した2013年にはJリーグ史上3人目、同一クラブでは史上初のJ1通算500試合出場を達成した元日本代表だ。
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実は“現役復帰”していた。2月16日に行われたFIFTY CLUBとの神奈川県社会人選手権決勝にセンターバックで先発し、J2横浜FCなどで活躍した190センチの長身FW大久保哲哉をマーク。後半途中に交代するまで抑えたが、アディショナルタイムにPKから決勝点を奪われ、0-1で敗れた。
「頑張って大久保くんに仕事をさせなかったけど、膝が壊れそうだったから交代しました」
火急の事態を睨んで選手登録しておくのだから、やっぱりこの人は天性の勝負師であり、45歳になっても鉄人のままだ。
河野 正
1960年生まれ、埼玉県出身。埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを担当。2007年にフリーランスとなり、主に埼玉県内のサッカーを中心に取材。主な著書に『浦和レッズ赤き激闘の記憶』(河出書房新社)『山田暢久火の玉ボーイ』(ベースボール・マガジン社)『浦和レッズ不滅の名語録』(朝日新聞出版)などがある。