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万感の凱旋を果たした名将クロップは苦境の愛弟子に何を思う… EL8強で出番なしの香川と試合後に長い抱擁
7年間指揮した古巣でリバプールが会心の1−1ドロー
リバプールのユルゲン・クロップ監督は7日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝初戦で昨季まで7年間指揮した古巣ドルトムントとの運命の初対決に臨んだ。バルセロナとレアル・マドリードとのスペインの伝統の一戦「エル・クラシコ」にちなみ、「エル・クロピコ」とも欧州メディアに称された全世界注目の決戦は1-1のドローに終わった。名将は「望んでいたような試合運びはできなかった」と語ったが、ベスト4進出に向けて貴重なアウェーゴールを手にして、ジグナル・イドゥナ・パルクを後にした。
昨年5月の退任以来となるかつての牙城ジグナル・イドゥナ・パルクのピッチで、ユルゲン・クロップ監督がトレードマークを解禁した。前半38分、イングランド代表MF古巣MFジェームズ・ミルナーが頭でフリックしたボールを受けたFWディボック・オリギが持ち込み、右足のシュートで先制点をもたらした。
試合前の記者会見では、古巣相手のゴールもためらいなく喜ぶと宣言していたクロップ監督。ベルギー代表の新鋭のゴールが決まるとばちんと両手を打ち合わせた後、ピッチサイドで雄叫びを上げた。
だが、後半3分、愛弟子の一人であるドルトムントの主将DFマッツ・フンメルスのゴールで同点とされ、試合は1-1の引き分けに終わった。ブラジル代表MFフィリッペ・コウチーニョの決定的なシュートをGKロマン・ヴァイデンフェラーにファインセーブで防がれるなど、勝ち越しゴールは奪えずに1-1の引き分けで第1戦を終えた。
貴重なアウェーゴールを持ち帰ったが、指揮官は内容に満足していなかった。ドイツ地元メディア「DW Sports」が試合後のコメントを伝えている。
「もっと悪い結果になってもおかしくなかった。あらゆる面で、我々の望んでいたような試合運びではなかった」
試合前からブンデス2位と好調のドルトムントこそELの優勝候補とクロップ監督は古巣を評価していた。ドローに終わったが、敗戦の可能性もあったと振り返っている。