王者川崎、逆転勝利で記録ずくめの1年に終止符 柏の“怪物”FWオルンガは28得点で得点王
川崎が最多勝ち点、最多勝利、最多得点記録を更新 柏FWオルンガは28ゴールで得点王
王者川崎フロンターレが19日、J1リーグ最終節柏レイソル戦で2点ビハインドをひっくり返し、3-2の勝利でシーズンを終えた。史上最速優勝を決めた川崎はこの日で史上最多の勝ち点83とし、26勝で最多勝利、88得点で最多得点という記録ずくめのシーズンとなった。一方、柏FWオルンガは前半14分に先制点をマークし、今季28得点で、得点王に輝いた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
今季のJ1王者川崎と得点王オルンガ擁する柏の対戦。先手を取ったのは柏だった。前半14分、DF北爪健吾が自陣から前線へ大きく蹴りだすと、反応したクリスティアーノがダイレクトでDFの裏へパスを送る。これに抜け出したオルンガが相手DF山根視来との競り合いを制して、GKチョン・ソンリョンまでかわし左足でゴールに流し込んだ。オルンガはこれで得点ランク断トツトップの今季28点目を挙げた。
さらに柏は後半開始直後、北爪がスプリントして一気に前線まで駆け上がると、シュートはDFに阻まれるもののこぼれ球が最終的にMF瀬川祐輔のもとへ。これを瀬川が豪快に決めて追加点を奪った。
一方の川崎は同3分、MF田中碧の右CKからファーサイドで途中出場のMF家長昭博がヘディングで華麗な一撃を決めて1点差に迫った。さらに、同10分。相手GKキム・スンギュのクリアミスを奪い、FWレアンドロ・ダミアンが無人のゴールへ流し込んで同点に追いついた。
王者の勢いは止まらない。同36分、カウンターからMF三笘薫が運ぶと、走り込んだ家長へ絶妙なパス。家長が冷静に決めて勝ち越しに成功した。
試合は3-2で川崎が勝利。今季第29節ガンバ大阪戦で、4試合を残しての史上最速優勝した川崎は、この日で勝ち点83とし、18チーム制における2015年のサンフレッチェ広島と2016年の浦和レッズ(勝ち点74)を抜いて、最多記録を更新。26勝で最多勝利も記録した。さらに、2006年に川崎が記録した年間84得点も、88得点に更新するという記録ずくめの1年となった。
オルンガは1得点で今季の得点王に決定し、Vゴールをのぞけば、2005年のアラウージョ(33得点/ガンバ大阪)に次ぐ怪物的な記録となった。
J1王者の川崎は27日の天皇杯準決勝、柏は1月4日のルヴァンカップ決勝に臨む。